ほめ言葉について
自分が普段使っているほめ言葉は、「かっこいい」「上手だね」「よくできたね」など結果を、状態を伝えるだけの言葉であった。それで、今回ほめ言葉を調べるにあたって、ほめるということはどういうことなのかを、書籍を参考にしながら考えてみた。
○褒めておしまいにではなく、必ず具体的なやるべきことを提示
できたことなどをほめたうえで、さらに話を続けていくことが大切。また、失敗したことに対して、すぐに「ダメ」など否定的な言葉を使うのではなく、まずは肯定的な言葉で相手の行為を認める。そのうえで次につながら助言や援助をしていく。
○ダメをできるに!
失敗した結果より行った努力を褒めるということが、大切である。
○褒める対象探し
やってはいけないことは、レッテルを貼ることである。この子はここまでしかできないと勝手にその子の上限を決めてしまうことで、そういった姿しか映らなくなり、ダメと思ってしまう。しかし、○○だけど、~である。といったノット・バットの考え方をすることでほめることが自然と見つかってくる。また、悪い面見ないようにするのではなくを認めながらも反面を見る考え方を、継続的に行うことでこどもたちにも良い効果が考えられる。
○ご褒美をあげるやりかたには落とし穴がある
目的がものになってしまうと一時的にはがんばっても、すぐに冷めてまう。子どもを能動的に行動させるには、ものではなく、言葉・心に訴える必要がある。また、子どもに必要なのは目先の「物」ではなく「自信」である。
○「偉いわね」「よくやったね」という言葉
偉いという言葉は目上の意図がほめるのに使う言葉であって、上から目線になってしまう。具体的に何を頑張っていたのかを伝える。
○子どもは失敗することを恐れる。
怒られるから子どもは失敗することを恐れてしまう。大人が子どもに伝えるのは、失敗した後、どうするかや、失敗をものともしない精神力をつけるために、
○褒められる内容
できたことなどをほめられるとうれしいが、自分で気づいていなかった長所をほめられることにより、一層売れしさの度合いが増す。
○簡単なことほど、努力を褒める
できて当たり前のことをそのまま流してしまいがちですが、それらをほめる。褒めると叱るは表裏一体である。やってはいけない行動をしたときに叱るのであれば、きちんと行えたときは褒めるということが必要。
○ほめ言葉を言う人といわれた人の信頼関係
関係性が希薄の状態でほめても効果は薄い。関係性がある程度成り立った中で、ほめることで、社交辞令ではなく真実味がます。
○他人との比較ではなく、過去との比較
周りと比べてしまいちではあるが、その子の今までと今で比べて比べてよくなったことを褒め、周りと比較してダメな点などを伝えて貶める必要はない。
○ポイントを絞って褒める
ただ、ほめるのではなく、その内容も細かく具体的に伝えることで、子どもは見てくれていると感じることができて、自信にもつながる。
○タブー
・容姿など努力してもどうしようもないもの
・人格を傷つけるもの
・子どもの将来の希望の芽を積むようなこと、
これらは、褒めるということから最も離れていて使うべきではないこと。
○結果ではなく努力
結果ではなく努力を認めてほめてあげることは大切だが、結果を無視せずもっと有効的な手段の提示をすることも大切なことのひとつである。
○できなければできる課題を与える。
できないからほめる場所がない・・・ではなくて、ならばできる課題を与えて、褒め自信につなげていく。
参考にした文献から要点をまとめると、以上のようになる。つまりは、褒めることはよいことだが、抽象的にほめるのではなく、具体的にほめることが必要である。さらに、褒める際も、褒めて、次に移るのではなく、そこから対話につなげ次につながることを伝えることや、きっかけを作ることが大切であるといえるだろう。
これらから考えられるのは、褒めるということで完結せず、その先にある対話の中で「教えて」などと聞き、興味を示すことによって、見ていてくれていることが伝わり、関係性が深まる。それにより一層子どもが自信を持ちやすくなり、良い方向へと進めるのではと、私は考える。
[参考文献]
1)『ほめる!知恵』 多湖輝 海竜社
この間の職員会議でそんな話題になり、ちょいと調べてみたほめ言葉。
意識してみたけど、なかなか常に考えるのは難しいね。