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これからのすべきこと

 世の中、「これはだめ」「あれはだめ」というのが、今日ではよく言われている。たしかに、いけないことはたくさんあるし、改善されるべきものはいくらでもあるだろう。だけど、今必要なのはまず認識の改善が最優先だと思う。

 なぜそう思うのか。それは、世間には誤認識が氾濫していると自分が感じるからである。21世紀になり、インターネットやテレビなどメディア機関の普及により、情報が蔓延した。そのおかげで、今まで知りえなかったことが、知ることができるようになったし、便利な世の中になったと思う。それはひとつの事実だ。だけど、その影で、得た情報はすべて正しいという考えが念頭にあるため、なにもかも信じてしまう。結果、間違った認識を正しい知識として蓄えていくため、誤認識が広まっていくのだ。

 その中で、こどもについても間違った認識がされていると思う。早期教育や少年犯罪の増加の原因についての憶測、これらは簡単に何かひとつのことを解決すればいい問題ではないのではないだろうか。早期教育は、言い換えれば幼少期からの支配だ。親がしいたレールの上を歩く人生。こういえば誰もがよくないというだろう。しかし、「子供の将来のために、習い事をいっぱいしましょう」、「いい会社に入るにはいい大学に、そのためには早くから塾に行かなくちゃ」、といったような考えは、レールを歩く人生とどこが違うのだろうか。たしかに、それらの親の行為の結果、こどもが得るものは大きいと思う。もしかしたら、才能が開花するかもしれないし、しっかりとした大学、会社に入れるかもしれない。だけど、それのせいで必要な幼少期が奪われるのは間違っているのではないだろうか。これは早期教育がいい、早期教育はいいことしか起きない、といい面ばかりをメディア等が誇張して報道するため、世間はそのまま信じた結果なのではないだろうか。少年犯罪についてもそうだ。「犯罪が多いのは、ゲームのやりすぎだから、規制をしよう」とか「親の教育が悪いから子も悪い子に育つ」などがあげられる。たしかに、一部のことは当てはまるのかもしれない。しかし、一部と全部では大きく変わってくる。ゲームしている人みんなが犯罪を犯すというのと、ゲームしている子のうち、何人かが犯罪を犯すじゃ

大違いだ。こうやって、一部と全部のように、事実を歪曲・誇張しているからこそ、おかしくなっていると思う。 そして、コレを鵜呑みにしている世間にも非がある。本来、こどもというのは一人の人間であり、大人とこどものあいだに境界線はない。だけど大人は「こども」というくくりで見て、一をすべてと勘違いする。結果、一部に問題があると、全部が悪いといった考えをしてしまうのだ。最近の若者はおかしいとか、いい例だと思う。

 こどもはものじゃない。一人の人間である。意思を持ち、個を形成する。自分の人生を歩み、自己決定権を持つ。なのに、大人はそれを奪う。奪い、自分のものにし、また奪う。それではだめなのだ。こどもも個。大人も個。しっかりした認識をもち、こどもを個として扱い、共生する。時として、わかっていても支配的にしてしまうことがある。そういうときに、そのままにせず、過ちを正せる心と認識を私たち大人は持つべきだと、考える。