人生を豊かにするために必要な自己肯定感と向上心
自己肯定感と向上心は人生を豊かにする上で必要不可欠なものだと考える。
今回はなぜ必要と思うのかを書いていこうと思う。
目次
承認欲求
マズロー(1908-1970)によると、人間は5段階の欲求を持つ。 そのなかで自己表現の欲求の前に必要なものは「承認の欲求」と定義している。
承認の欲求とは、自分が自分以外の周りから必要な存在と認められ尊重されることを求める欲求のことである。他者からの尊敬や名声・注目などの他人から評価されるものだけでなく自己尊重感や自己信頼感など自分で自分を承認するものも指す。 マズローは他者からの評価だけで満足するのではなく、より高い次元である自分で自分を承認する必要があると説いている。
自己肯定感
自己肯定感とは自己を肯定する感覚、つまり自分は大切な存在だと感じる心の感覚であり、承認の欲求の中でも高次元(自分で自分を承認する)なものだと分類される。
自分で自分を認めることにより、他人からのよくない評価などにより心が挫けそうになるのを防ぐ。
反対に、他人からの評価のみで承認欲求を満たしていると、他人からの批判にとても脆くなってしまう。
何か悪いことがあると必ず誰かが「よかった確認」をする家で育ったため、今では私も、つらいこと、哀しいことがあったとき、泣いたりわめいたりしながらも、「よかった」部分を探す癖がついています。 『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)』より
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/12/08
- メディア: 文庫
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人間なので嫌なことがあれば落ち込むこともある。
その時に自分が折れないための何かを持つ必要がある。
上記の本は、子どもを育てる上でとても大切と感じるたた一説。
以前、自分の心が折れそうになったときに読み、すこし楽になったものなので興味のある方は見てほしい。
学習性無力感
自己肯定感は、自分の成功体験をもとに自分に自信をつけていくことにより育まれる。
そして、その反対に失敗を続けているとその悪循環から抜け出せなくなるということがある。
学習性無力感の実験
マーティン・セリグマン(1942-)が、学習性無力感のための実験として以下のようなことを行った。
- 電気ショックの流れる部屋に2匹の犬を入れる
- 1匹にはスイッチを押すと電流が止まる仕掛けを施す
- もう1匹には何もしても電流が止まらない環境を用意する
- スイッチにより電流が止まることを覚えたいぬは、学習をし電流を自ら止めるようになる
- もう1匹は抵抗をしなくなる
この実験の怖いところは、そのあと、逃げられる環境にて電流を流したときに、抵抗をしなくなった犬は逃げることをせずその場にとどまっていたそうだ。
自分で自分を諦めてしまっていないか
何をやってもダメと学習したとき、周りにアドバイスをされても聞けない人がいる。 これは、その人が頑固な場合もあるが、過去の経験から自分で自分に変われないという暗示をかけている状態に近いのではないかと思われる。
もちろん、客観視すればそんな状態であることがいいはずもない。
しかし、それでもどうにもならないのがこの状態なのだ。
自分で自分を認める
人は、学習し変わることができる生き物だ。
些細なことで、喜び・悲しみ・怒り・笑う。
ならば些細なことで自分を好きにもなれるはずだ
自分を愛さなきゃ 他人も愛せない
いまから10年ほどまえに流行った「けいおん」というアニメのED曲にDon't say lazyというものがある。
けいおん! ED 「Don't say lazy 」 TS フルバージョン.wmv
その一説に
自分を愛さなきゃ 他人も愛せない
というものがあった。
他人に承認をされたいのであれば、自分がまず自分を承認する必要がある。 これは7つの習慣における私的成功の次に公的成功があるというのと同じだろう。
- 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
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- メディア: ハードカバー
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自分で自分を好きになろう。
まずは小さな習慣から
そうは言っても、自分で自分がだめと感じているときには逆効果だろう。
そんな時は習慣に頼ろう。
- 作者: 佐々木典士
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ダイエット
- ダイエットのために1日10キロ走ります。
だいたいこういう人は失敗するだろう。
なぜならやる気に満ちた最初はうまくいっても、いずれやる気は尽きるそしてそのときに走るのをやめてしまうからだ。
意思に頼らない習慣
意志ややる気に頼らずに行うにはすでにいまある習慣にすこし加えてあげればいい。 - 歯磨きの際に1回でもスクワットをする - 帰り道、10秒でもいいからはしる これらは、とてもハードルがひくく、続けやすい。 そしてそれを成功したときには記録をつけよう。
たすくまというアプリでは、リピートタスクに入れることでいつ実施したかがカレンダー形式で見ることができる。
バレットジャーナルのハビットトラッカーでは、カレンダーをぬりつぶすことで視覚的に実施記録が目に見えるようになる。
継続は力なり
ここで重要なのは続けること。
1度つまずいてもいいのだ。
とにかく続けること。
はじめて10日目でつまづいても、100日やったうちの1日歯抜けでもあまり気にならないのです。
とにかく止まってもいいから前に進み続けることが重要なのだ。
向上心
向上心のないものはばかだ 夏目漱石のこころにでてくる一説だ。
- 作者: 夏目漱石
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私の人生観の中で大きな割合を占めている。
今のままで満足しないことで、さらなる成長が望めるのだ。 こちらの記事でも来たが、人は満足してしまえばその分野での視聴は難しい。 人は未完であっていいのだ。
嫉妬を嫉妬で終わらせない
ここまで、自分で自分を認める話をしてきた。
ここで1番の障害は、自分である。
正確には自分の中にある嫉妬心が他人のせいにし、できない理由を作り上げるのだ。
この感情を抑えることも大切だが、人間には感情がつきものなので嫉妬した後に、その先へと進めるよう向上心を持つことが大切だろう。 愚痴を愚痴で終わらせないというのも同じだろう。
未来のために今を生きる
ここまで書いてきたことは、人生を豊かにするためだと最初に書いた。
ここで気をつけて欲しいのは、未来のために今を疎かにしてはいけない。
今を大切にして過ごしていってほしい。
そして、自分への戒めとしてもこの言葉を記載しておく。
- 今がいいから未来がいい
- 未来のために今をよくする